マネージャーインタビュー
マネージャーインタビュー 第2回
~ニッチ業務解決の重要性に気づき始めたソフトウェア業界~
2010年7月22日
コラボリズム ワークフローのプロダクトマネージャー 波多野氏に、製品のコンセプト、エピソード等を聞く「マネージャーインタビュー」。連載第2回目となる今回は、製品の誕生から現在の形に至るまでの経緯などをお伺いし、この製品がどのような要求に基づいて開発されてきたのかを明らかにする。
前回は「お客様独自の業務ワークフロー」を構築するメリットについて説明していただき、それを実現するコラボリズム ワークフローの「データ収集型ワークフロー」機能について、お話を伺いました。今回は、そのようなコンセプトを持ったワークフローを、どうして作ろうと思ったのか、その辺りをお話いただきたいと思います。
【波多野氏】もともと私の中では、ワークフロー製品について、「こんな製品があればいいのに」と思う形がありました。当時のイメージは、他システムとの連携による「自動化」を強く後押しし、且つ、エンドユーザーでも運用のための設計を簡単に行える、といったものでした。エンドユーザー主体で運用できる、ユーザーフレンドリーなBPM製品を目指したものと言えるでしょうか。製品間連携を進める、という概念から「コラボレーション」をイメージした「コラボリンク ビジネスフロー」という製品名を付けて、2003年に発売しました。
現行製品「コラボリズム ワークフロー」の前バージョンとなる製品ですね。
【波多野氏】そうです。現行製品「コラボリズム ワークフロー」は、当時の製品との互換性を持った後継製品です。
その先代製品のバージョン1を持って、お客様の様々な業務案件をヒアリングしていると、どうも、それだけでは足りないなと。せっかくワークフローを導入しても、文書の回覧と実際の「業務」の記録がばらばらに行われていると、業務効率の改善にはつながっていかない事が分かってきました。

文書の回覧と業務記録は統合されるべき、と語る波多野氏
例えば情報システム部ではID発行申請を受けて、ID発行作業を行って、Excelの管理表に発行したIDを記録して、発行したIDをメールで通知して、文書を承認していたりする。ワークフローを導入しても、この複雑なステップで作業するのはさほど変わらないわけです。いつも不便だ、不便だと思いながら、システム化してもコスト対効果が少ないから、いつまでも効率化できない。
我々は、ワークフローこそがこのような「システム化できない隙間」の業務を解決する、最も適した手段であると考えました。それで「データ収集型ワークフロー」の概念を取り込んだ「コラボリンク ビジネスフロー2.0」を開発し、2007年に発売しました。
なるほど。システム化しにくい隙間の業務、いわゆる「ニッチ」な業務を解決する手段としてのワークフローが必要になると考えたわけですね。当時、そのような製品は他になかったのですか?
【波多野氏】ワークフローで隙間業務をシステム化すべきという考え方は、当時も今もあまり見かけません。しかしワークフロー以外に目を向けると、「ニッチ」な業務を解決するための市場は広がってきています。
例えばサイボウズさんの「デヂエ」は「Webデータベース」製品と呼ばれていて、ニッチな業務を解決するために自由なデータベースを設計できる製品ですし、セールスフォース・ドット・コムさんのサービスは、非常にカスタマイズ性が高く、様々なアプリがニッチな業務解決のために使われているのはご存知の通りです。ソフトウェア業界全体が、ニッチ業務解決の重要性に気づき始めた、というところでしょうか。

ニッチ業務の解決にこそワークフローが使われるべき
その中で、弊社の製品コラボリズム ワークフローは、「ワークフロー」を基盤にしたニッチ業務解決のための製品として、独自の位置を築いています。ワークフローは元々このようなニッチ業務の解決に向いている製品ですが、弊社のようにそれをコンセプトとして製品開発をし、そのための機能を磨いている製品は、私の知る限りではありません。
ニッチ業務を解決するための製品市場は、だんだんと、注目される市場になってきているわけですね。この注目市場を勝ち抜いていくために、製品の機能を、どう磨いていこうと思っていますか?
【波多野氏】まずは更なる操作性の向上です。コラボリズム ワークフローの長所は、ニッチ業務を「お客様自身で」解決できるという点ですから、直感的で、分かりやすい操作が求められます。今でもかなり努力してユーザーインターフェイスを作成していますが、更に分かりやすい操作感を目指して、製品の改善を行っていきます。
もうひとつは具体的なところになりますが、転記機能の改善ですね。転記処理を自動的に行う「自動転記」等を実装していきます。これがあると、かなり面白い業務の流れを処理できるんですよ。もちろん、これらに加えて、導入済みのお客様から上がっている細かな改善点にも、対応していく予定です。
やりたい事はたくさんありますが、一歩一歩確実に製品を磨いて、より多くの人にコラボリズム ワークフローを使ってもらいたいですね。
いろいろなアイデアがありそうですね。良い製品を期待しています。
ありがとうございました。
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商標について
インタビュー中に記載されている製品名等の固有名詞は、各社の商標、または登録商標です。



